日本で透析治療に使われる造血剤(ESA、赤血球造血刺激因子製剤)の主な商品には以下の種類があります:
作用時間短いタイプ
- エポエチンアルファ:
- エスポ―注射液750シリンジ
- エスポ―注射液1500シリンジ
- エスポ―注射液3000シリンジ
- エポエチンカッパ(エポエチンアルファの後発品):
- エポエチンアルファBS注750シリンジ「JCR」
- エポエチンアルファBS注1500シリンジ「JCR」
- エポエチンアルファBS注3000シリンジ「JCR」
- エポエチンベータ:
- エポジン注シリンジ1500
- エポジン注シリンジ3000
作用時間長いタイプ
- ダルベポエチンアルファ:
- ネスプ注射液40μgプラシリンジ
- ネスプ注射液60μgプラシリンジ
- ネスプ注射液120μgプラシリンジ
- ダルベポエチンアルファ(遺伝子組換え)(ネスプの後発品):
- ダルベポエチンアルファ注40ugシリンジ「KKF」
- ダルベポエチンアルファ注60ugシリンジ「KKF」
- ダルベポエチンアルファ注120ugシリンジ「KKF」
- エポエチンベータペゴル:
- ミルセラ注シリンジ50μg
- ミルセラ注シリンジ100μg
- ミルセラ注シリンジ150μg
- 薬の役割:この薬は血液中の赤い血液細胞を増やすことで、貧血を改善します。
- なぜ使うか:腎臓の機能が低下している人は赤い血液細胞が少なくなりがちです。この薬はその不足を補うために使われます。
- 効果の確認方法:血液検査で赤い血液細胞の数やヘモグロビン(血液の色素)の量をチェックして、薬の効果を確認します。
- 注意点:血圧が高くなることがあるので、定期的に血圧を測り、体の異変に気づいたら医師に相談することが大切です。
エポエチンアルファとダルベポエチンアルファの主な違いは、体内での持続時間です。エポエチンアルファは効果が比較的短く、週に数回投与する必要があります。一方、ダルベポエチンアルファは改良された薬で、体内での持続時間が長く、週に1回か2週に1回の投与で済みます。これにより、透析患者さんの負担が軽減されることが期待されます。どちらの薬も貧血を改善する役割は同じですが、投与の頻度が異なるため、患者さんの生活スタイルや健康状態に合わせて選ばれます。
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